
MOTO G5 Plus
3月31日にモトローラ(Motorola)から発売開始される「MOTO G5」・「MOTO G5 Plus」.。
現行の「MOTO G4 Plus」は、発売当初には品切れする店舗も出てくるほど売れました。(仕入れが少なかっただけ?)

モトローラは日本ではメジャーではありませんが、それでも知っている人には意外と人気があります。
もともとアメリカの企業でしたが、今はブラックベリーのように中国の企業が開発および販売などのすべてを行っています。
モトローラ自体、いまいちご存知ない方には、成り立ちから現状までをさらっと触れていますので、参考にしていただけると幸いです。

モトローラ最上位機種 MOTO Z
去年の秋にハイエンドの「MOTO Z・Z Play」が登場したものの、あまりにも高くてスルーしていたのですが・・。
今年になってやっと、私にも手に届きそうなミドル級のG5とG5 Plusが登場したので、どんな感じなのか気になっていました。
今回は、Moto G5とMoto G5 Plusの性能(スペック)や発売日および価格などを、情報を元にまとめたり予想したりしてみました。
Contents
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Motorolaの栄光と凋落の歴史

世界初の携帯電話 DynaTAC8000X
モトローラといえば、1928年にアメリカのシカゴ近郊で創業した老舗の電機メーカーでありました。
テレビ・ラジオや通信機器を主に扱っていたが、早くも1974年にテレビなどの事業を松下電器に売却、その後は通信衛星などにも手を出すものの上手くいきませんでした。
しかし、通信機器の方では1984年に世界初となる携帯電話「DynaTAC8000X」を発売し、1998年まで携帯電話において世界トップのシェア率誇っていました。

モトローラの代表作「Motorola RAZR」
その後はフィンランドのノキアに抜かれ、気づけば本国アメリカの市場でさえ、アップルとブラックベリーに占有されてしまいました。
本国でもシェア率が2%弱に落ち込んだため、2011年にはモトローラモビリティーに分社化されました。

グーグルがリリースした「Nexus 6」
さらに、2012年にはグーグルに買収され、2014年にはモトローラの名を冠した「Nexus 6」をリリースしました。

しかし、Nexus 6を最後にモトローラモビリティーは、中国企業のレノボ(Lenovo)に買収されました。
日本では、格安パソコンでなじみのあるレノボですが、本国の中国ではスマートフォンもたくさんリリースしています。

Lenovo LEMON 3
日本では発売されていませんでしたが、少し話題になった「LEMON 3」などは、わざわざ輸入して買っている人もいました。
中国でもファーウェイほどではありませんが、レノボのスマホには定評があります。
そしてとうとう日本でも2016年の末に、世界初のTango(ARに関する技術)対応のスマホ「Lenovo Phab 2 Pro」が発売されました。
名前の通り、スマホというよりはタブレットに近いファブレットではありますが、モトローラの名前を使わずにレノボ単体でも、日本でリリースすることができました。
また、レノボ傘下のモトローラとしては日本でも、「MOTO X Play」・「MOTO G4 Plus」・「MOTO Z」・「MOTO Z Play」などをリリースしています。

MOTO G4 Plus
中でも「MOTO G4 Plus」は、2016年夏のリリースにも関わらず、現在でも価格,comで人気度13位と大変健闘しています。
余談ですが、カナダのブラックベリーも同じような歴史をたどっていて、以前の記事でも成り立ちを取り上げていますので、興味のある方は参考にしてください。
そこで、次は人気の「MOTO G5 Plus」と新登場の「MOTO G5 Plus」を比べてみました。
MOTO G5 Plusと、現行のMOTO G4 Plusのスペックを比較!
MOTO G5 Plus | MOTO G4 Plus | |
---|---|---|
OS | Android7.0 | Android6.0 |
CPU | Snapdragon 625 2.0GHzx4 | snapdragon 617.1.5GHzx4 |
DSDS | 対応 | |
メモリ | 4GB | |
ディズプレイ | 5.2インチ | 5.5インチ |
画質 | 1920×1080 フルHD | |
電池容量 | 3000mAh | |
サイズ | 150.2×74×7.7~9.7mm | 153 x 76.6 x 9.8 mm |
重量 | 155g | |
容量 | 32GB | |
指紋センサー | 搭載 | |
メインカメラ | 1200万画素 f1.7(デュアルピクセル) | 1600万画素 f2.0 |
インカメラ | 500万画素 f2.2 | |
防水・防塵 | 撥水ナノコーティング | |
充電ポート | microUSB | |
NFC | 搭載 | |
カラー | ルナグレー・ファインゴールド | black・white |
発売日 | 2017年3月31日 | 2016年7月22日 |
1年を待たずして登場した新型「MOTO G5 Plus」は、OSが7.0であること以外、これといって進歩は薄そうです。
ただ、メインカメラがレンズの開放値が大幅に明るくなって、画素数もデュアルピクセル技術投入により、オートフォーカス性能が向上しています。
惜しむらくは、インカメラの画素数が500万画素しかないことと、充電ポートがUSB Type-Cでないことでしょう。
MOTO G5 PlusとMOTO G5 の発売日や価格
31日発売 pic.twitter.com/RZCJk1FLVB
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) March 16, 2017
なお、発売日は両方とも3月31日のようです。
また、キャリアなどとのセット販売も予定がなく、特異回線のau系UQmobileでは使えませんのでご注意ください。
動作確認はとれていないものの、前回と同じ楽天・FREETEL・BIGLOBE・LINE・DTI・DMM・NifMo・Mineo・OCNでは使えると思います。
価格は「MOTO G5 Plus」が38,308~円で、「MOTO G5」が24,389~円からとなっています。
「MOTO Z」が9万円近くとバカ高く、「MOTO Z Play」でも5万2千円ちかくするので、かなり買いやすくなったのではないでしょうか?
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MOTO G5 PlusとMOTO G5の違い

G5 PlusとG5の大きさはほとんど変わらず、私が計算したところ、だいたいボディーの寸法は3~4%ほどの違いでした。
ほんの少しPlusの方が大きいだけで、重さも10gしか変わりません。
次はスペック表にしてみました。
MOTO G5 Plus | MOTO G5 | |
---|---|---|
OS | Android7.0 | |
CPU | Snapdragon 625 2.0GHzx4 | snapdragon 430 1.4GHzx4 |
DSDS | 対応 | |
メモリ | 4GB | 2GB |
ディズプレイ | 5.2インチ | 5.0インチ |
画質 | 1920×1080 フルHD | |
電池容量 | 3000mAh | 2800mAh |
サイズ | 150.2×74×7.7~9.7mm | 144.3 x 73 x 9.5 mm |
重量 | 155g | 145 g |
容量 | 32GB | 16GB |
指紋センサー | 搭載 | |
メインカメラ | 1200万画素 f1.7(デュアルピクセル) | 1300万画素 f2.0 |
インカメラ | 500万画素 f2.2 | |
防水・防塵 | 撥水ナノコーティング | |
充電ポート | microUSB | |
NFC | 搭載 | |
カラー | ルナグレー・ファインゴールド | |
発売日 | 2017年3月31日 | 2017年3月31日 |
価格 | 38,308~円 | 24,389~円 |
1万4千円ほどの差はどこに出ているのかというと、計算処理能力とメインカメラに差があります。
CPUのクロック数が、G5 Plusのほうが2.0x4GHzで、G5が1.4x4GHzとなっており、性能の違いがかなりあると思います。
さらに、メモリでもG5 Plusのほうが4GB/32GB、G5が2GB/16GBと2倍の差があります。
またメインカメラではG5 Plusにのみ、デュアルピクセルセンサー(超高速オートフォーカス)が採用されています。
しかしどちらも、充電ポートとインカメラの性能が同じなのはちょっと残念です。
MOTO G5 PlusとMOTO G5の特長は?

なんといってもDSDS(デュアルSIMデュアルSTANDBY)が最大の特長でしょう。(G5とG5 Plusの両方とも)
現行のG4 Plusでも対応しており、月々の電話代をうまく節約したい方にはもってこいのシステムを、当然のように搭載しています。
2つのSIMで同時に待ち受けできるので、例えば、通話し放題のSIM(だいたい大手)を通話用、データ利用が得な格安SIMをデータ用に使い分けると、節約になる可能性が大きいです。
DSDSを搭載しているスマホはまだまだ少ないので、これは大きな売りなのですが、公式にはあまりPRされないので取り上げました。
その他の特長は項目別にお伝えしたいと思います。
デザインについて

いい意味でも悪い意味でも、荒削りなアメリカンスタイルを感じられます。
車で言えばキャデラック?のような無骨なアメリカテイストは、万人受けするわけではありませんが、なかなかかっこいいと思われる方もたくさんいると思います。
またG5 Plusは、背面のカメラ部分が出っ張っているので、繊細な人はこれが気になるかもしれません。
しかし、こういうところもモトローラの特徴だと思うので、個性的のひとことで片付けます。(笑)

なお、G5のカメラは出っ張りがありません。
カメラについて

G5 Plusの方では、一眼レフカメラに用いられているデュアルピクセル技術が採用され、超高速でのオートフォーカスを実現しています。
G5のほうは、特に取り上げることのない普通のカメラです。

上の図はキャノン一眼レフEOS M3のものですが、撮影用の画素1つ1つの中に位相差AF用の画素も加えられたものになっているのです。
よって、画素全体で被写体をキャッチするので、より高速より正確にピントを合わせられます。
また、ビデオ撮影はG5 PlusとG5の両方とも、手ぶれ補正やスローモーション撮影が装備されています。
ディスプレイやパフォーマンスについて

これといった特徴はなく、現在では標準的なHDディスプレイです。
パフォーマンスは、G5 Plusで普通、G5だとメモリも2GBでクロック数も1.4x4GHzという低い部類の計算処理能力となっています。
なので、G5だと重い動画やゲームはちょっと苦しそうなので、G5 Plusを選ぶとよいでしょう。
充電やオーディオについて

充電ポートがUSB Type-CでなくmicroUSBのままで残念なことは先述の通りですが、急速充電に関しては現行のMOTO G4 Plusでも同じ規格のQuick Charge 3.0に対応しています。
さらに、10W高速充電器が最初から付属していて、スピードは15分の充電で4時間も持つという優れものです。(G5 PlusとG5の両方とも)
オーディオの方は特に取り上げるものはありません。
指紋認証や防水について

ホームボタンのようなディスプレイ下のセンサーを、指で触れるとロック解除し、もう一度触れると再びロックがかかります。

防水に関しては、IPといった防水規格には準拠しておらず、せいぜい水濡れに耐える程度と思っておいた方がよいでしょう。
お風呂に持って入ったらアウトで、大雨なども厳しそうです。
その他の機能について

MOTOディスプレイといって、指紋でロック解除するだけで、LINEやメールなどの最新情報がひと目で分かるようになっています。
今人気のファーウェイでもこういう機能が欲しいですね~、見習ってほしいものです。

MOTOアクションといって、例えば手首をひねったらカメラが起動したりする便利なジェスチャー機能です。
MOTOディスプレイとMOTOアクションは、以前のMOTO G4 Plusでも搭載されていますし、今回もG5にまで搭載されています。

いちおうアプリ形式で、Google Playから随時アップデートもできます。
MOTO G5 PlusとMOTO G5は買うべき?

一足先に登場した「MOTO Z」は9万円近くとあまりにも高価でしたし、「MOTO Z Play」も5万円越えと買いやすい値段ではありませんでした。
今回のミドルレンジ製品の場合、「MOTO G5 Plus」が3万9千円以下で、「MOTO G5」はさらに安い2万5千円以下とかなり下がってきました。
最大の魅力は、アメリカンテイストな外観とDSDS対応だと思います。
メカニカルな部分はアメリカンでなく、PCメーカーのレノボが担っているので、「MOTO G5 Plus」なら性能もなかなかのものです。
この価格帯で、DSDS対応の上にそこそこの性能のスマホは、今のところはこの2機種しか思いつかないです。
Xperia~Galaxy~ZenFoneといったありふれたものでなく、コスパのよいDSDS対応機を魅力に感じたなら、買いでしょう!
しかし、オーディオやカメラや重いゲームを楽しみたい人は、これを選んではいけません・・。
大変高価ですが、Xperia XZ Premium・HUAWEI P10 Plus・Galaxy S8+を選びましょう~。
MOTO G5 PlusとMOTO G5がアマゾンでも買える・・
ネット通販のアマゾンでも購入できるようですので、もし通販で購入する予定の方は参照してみてはいかがでしょうか?
アマゾンの値段をチェックしてから、近くのお店とどちらが安いかを比べるのもアリだと思います。
ちなみに、いずれも輸入版ではなく国内正規品で、通常配送なら無料です。(いずれ有料になるでしょう)


またこのサイトでも、新しい情報が入り次第ご紹介していきたいと思います。
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